「重い心臓病で募金を」 は嘘だった 女性が謝罪
「小学1年生のおいが重い心臓病を患い、アメリカで心臓移植を受けるために募金活動をしている」とホームページ上で訴え、11月8日に記者会見を開いた女性が、なんと翌日の9日になって、「おいには病気はなく、金に困って嘘をついてしまった」と謝罪。
この女性は東京・品川区に住む36歳女性で、「小学1年生のおいが重い心臓病を患い、アメリカで心臓移植を受けるために募金活動をしている」という内容の書き込みを掲載。
募金活動を訴えるため8日、手術、渡航費用合計1億5000万円を目標に募金を集める記者会見を開きましたが、翌日9日になって撤回。嘘をついたと謝罪しました。
なお、心臓病とされた甥はいたって健康。
「自分の家族には金がなく、今回のことを思いついた。募金が振り込まれた場合はすべて返金したい」と述べています。
「重い心臓病で募金を」 は嘘だった 女性が謝罪
いくら自分の家にお金がなかったからって人をだましてお金を取るなんて…
一応名前が出てないということは罪になっていないということなの?
立派な詐欺罪だと思うのだが…
そしてこの人が一番してはいけなかったのが、『内容』だと思う。
まず第一に人の善意に付け込んだ最悪な行動だったということ。
自ら「嘘でした」というのは罪の意識からくるものだと思うが、思い立って実際に行動した時点で完全にアウトではなかろうか。
そしもう一つ、というかこれが重要。
「今後同じような募金活動をしたときにお金が集まりにくくなる可能性がある」
ということ。
当然このような行動を起こす人がいれば模倣犯が出てこないとも限らない。
もし、いなかったとしても、募金に対する疑心の念が強まってしまうのは確かではないかな。
今後、本当に心臓病やその他の病気で困っていて、もしかしたら集まっていたかもしれない金額に届かなくなる可能性だってなくもない。
「本当に心臓病なの?」
こんな思いが募金の手を止める可能性だってある。
こんな疑念を社会に抱かせるようなことをして「すみませんでした」で済むのか疑問である。
入金された金額は返す。と言っているがこのようなことは可能なのだろうか。
現状インターネット上だけの募金らしいから出来る可能性もあるが、もしも街頭募金だった場合は難しいのではなかろうか。
もう少し、人として超えてはいけないラインをきちんと考えてほしい。
寄付金の返済義務はあるのか?
ここで焦点になるのは寄付金の返済義務について。
今回だけではなく、様々な場面で活用される募金や寄付。
「もしも余ってしまったり、使わなくなってしまった場合の返済義務はあるのか?」
という点に関しては実は返済義務はない。
と判断される場合が多いようです。
というのも、募金や寄付は何か対価を求めての資金ではなく、”贈与”として判断されるために返済義務がないのです。
つまり、無償であげたもの。ということですね。
ただし、今回の件に関しては、募集を募る目的自体が嘘なのでどのような判断が下されるのかが分かりません。
そもそも警察が介入するのかも謎ですね…