2人死亡事故83歳女性運転手「ブレーキをかけたが、止まらなかった」
12日、東京都立川市の国立病院機構災害医療センターの駐車場で、東京都国分寺市の
上江洲幸子さん(83)の乗用車が、歩いていた30代ぐらいの男女2人をはね、死亡した事故で、
上江洲さんは「ブレーキをかけたが止まらなかった。夫の見舞いに来た」と供述していることが後の調べで分かった。
上江洲さんは現在頭にケガをして入院しており、
回復を待ってから自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで事情を聴く。
車は駐車場出口にある精算所のバーを折り、その先にある植え込みを越え、
歩道を歩いていた2人をはねた。
事故現場にブレーキ痕はなかった。
2人死亡事故83歳女性運転手「ブレーキをかけたが、止まらなかった」
ついこの前も高齢者の運転による死亡事故が起きたばかりではないか…
しかも小学生が亡くなったという事故。
そして今回は30代という働き盛りの人間2人の死亡事故…
一体免許法はどうなっているんだ?と疑問に思わざる負えない。
「ブレーキを踏んだが効かなかった」
アメリカの映画じゃないんだから、普通に考えて「ブレーキとアクセルを間違えた」
と考えるのが妥当。(もちろん正確な調査が終わってないから断定はできないが…)
実際高齢者の運転で、
「ブレーキとアクセルを間違えた」
「バックと前進を間違えた」
「車線を間違えた」
などの注意力不足による事故が非常に多い。
今後高齢者運転の事故を減らすために
以前書いた記事には、「免許法の見直しが必要だ!」というような意見を書かせていただいたが、実際に見直させるまでに時間がかかると思うし、根本的な解決にはならないと思う。そこで今回もう一つ提案させていただきたい。
それは
『一定年齢上の高齢者は、自動ブレーキ装置付き自動車の義務化』及び
『自動停止装置の強力化』
というのはどうだろうか。
それでは説明させていただきます。
今回の事故、もしもブレーキとアクセルを間違えて全力でアクセルを踏んでいた場合、自動ブレーキ装置では対応しきれない(止まり切れない)ケースが多いようです。
というのも、現在開発されている自動ブレーキは各社、そして各車によってブレーキの効きや反応がバラバラ。
それに一定速度以上車の速度が出ている場合ほとんど効かない場合もあります。
非常に分かりやすい比較がコチラ
そして自動ブレーキ装置は基本的には走行中の追突防止目的に作られているので、今回のように駐車場に急発進した時などは想定外と言えます。
『自動ブレーキは万能ではないので過信できない』ということ。
現に、精算所にあるバーを折って直進していますし、現場にブレーキ痕はない。
といういうことは障害物によって強制的に止まるほどの力は働いていなかったのです。
しかしこの部分が改良され、
「対人に対しても敏感に反応」
「速度が急に上がった場合強制的にブレーキ」
などのシステムの強弱を乗り手によって調整できるというのはどうだろうか。
もちろん判断能力がしっかりしている人の場合はむしろ逆効果や運転の邪魔になる可能性もあるので今まで通り、高齢者の場合、もしくは今後高齢者が乗る予定のある場合はシステムの強さを上げる。というような。
そして、一定年齢上の高齢者の場合自動ブレーキシステムの付いた車種以外乗車禁止。
軽トラにも今後付ける。
というような決まりを作ってしまえば高齢者の判断ミスによる事故はどんどん減るのではないだろうか。
厳しすぎるのではないかという意見もあるだろうが、今後日本の生産能力の担う若者がこういった事故によって命を奪われてしまうのは非常に心苦しい。
それに事故を起こされた側の家族は勿論、事故を起こした側の家族にも賠償金などの大きな負担がのしかかるので、メリットは大きいと言えるのではないだろうか。
まとめ
自動ブレーキは今後事故を減らす事の出来る大きな可能性として期待できるので、制度を上げられればより社会の役に立つのではないかなと思う。
高齢者の運転ミスによる死亡事故が続いているが、一日も早くこのような悲しい事故が無くなることを切に願います。
亡くなられた2人の方にはご冥福をお祈りいたします。