新潟の教師「ヒカキンの『キン』と思い『菌』だとは思わなかった」 校長が謝罪

新潟市の小学校で、原発事故のあと福島県から自主避難してきた４年生の男子児童が担任の教諭から名前にばい菌の「菌」をつけて呼ばれたとして１週間以上
学校を休んでいることがわかり、新潟市教育委員会は、児童の心を傷つける不適切な発言だったとして謝罪しました。

教育委員会によりますと、担任の教諭は「インターネットの動画サイトで人気の『ヒカキン』さんなどの影響で
クラス内で親しみを込めてカタカナの『キン』をつけてやりとりすることがあり
ほかの児童の名前にも『キン』をつけて呼んでいた。ばい菌の『菌』という意味ではなかった」と説明しているということです。

 記事引用元：http://www3.nhk.or.jp/shutoken-news/20161202/4906211.html

 新潟の教師「ヒカキンの『キン』と思い『菌』だとは思わなかった」　

www3.nhk.or.jp

何言ってるんだこの人？

なんにせよヒカキンさんは変顔や面白い恰好をして、あえて嘲笑の対象になって人気を出している側面もある人だよね？

画像引用元：http://www.negisoku.com/archives/sb5307.html

そのヒカキンさんに例えているのを多少なりとも問題に思わないのはまずおかしいでしょ。

※ヒカキンさんを馬鹿にしているという意味ではありません。人気をきちんと出して収入を上げている立派な人だと思いますが、それが分かるのは大人じゃないと無理です。この場合子供が考えるヒカキンさんのイメージになるべき。という意味です。

もしくは大人が使う建前上のいい訳か。

なんにせよ、言われた生徒はショックで不登校になっている訳だし、その不登校の原因を教師が作り出してどうするんだ。

いじめアンケートの意味のなさ

『建前』『いじめ』という内容でで前々から疑問に思っていたことがあったのだが、
いじめを苦に自殺した生徒がいた時に、必ずと言って良いほどニュースのインタビューに校長が

「事前にアンケートを取ったがイジメの事実はなかった」

というのを聞くが、あれを聞くたびに日本はなんて建前社会なんだろう感じざる負えない。

あんなものただの大人の責任逃れじゃないか。

あんなアンケートにさらさら意味なんてない。単に問題が起きた時の言い訳づくりの一環じゃないかと常々思う。

なんでこんなことを考えるのかと言えば、自分があの『イジメアンケート』を書いたときのことを思い出せばすぐにわかる。

覚えていない人もいるかもしれないが、小学校では間違いなく一回は書いているはずだ。

・このクラスでイジメはあると思いますか？

・イジメを受けたことがありますか？

・誰かがイジメを受けていると感じたことがありますか？

素直に書く子供なんて極わずかということがなぜ分からない。

まず、イジメをしている側が間違いなくイジメがあるなんて書かない。

イジメを止められてしまう、もしくはイジメを行っている認識なんてない。

そしてイジメをしている訳でもなく、いじめられている訳でもない第三者。

これもいじめられている人間がよほど親しい人間でないと素直に書いたりしない。

なぜなら、もし「イジメがある」と書いた場合にバレてしまったら自分がいじめの対象になってしまう可能性があるからだ。

匿名で集めて書いている。という名目だが、席の後ろから順番に集めてくれば大方誰が書いたなんて分かる。

それで書いた生徒は後々職員室に個別で呼ばれる可能性だってある。アンケートの直後にそうなれば「あいつアンケートに書いたな」なんてことになりかねないし、
それに気づかない、疑わないほど子供は馬鹿じゃない。

そしてイジメを受けている本人。

この人もほぼ間違いなく「イジメを受けている」なんて書いたりしない。

理由は第三者の時と同じで、結局誰が書いたかバレる可能性があるということ、後々職員室に呼ばれて問答を受けるのが面倒ということと、
そもそもそんな報告を出来る人間は初めからイジメの対象にはなりにくい。ということ。

イジメられる側の性格をまるで分っていない。本当に
このアンケートから感じるのは、ただの建前でしかない。

それにアンケートに書かれていないということは、その学校やクラスの教員が信用されていないということに気付かないといけない。

このイジメアンケートは全く意味がないとは言わない。ただ、いじめアンケートでは間違いなく100％いじめの実態を知ることはできないから、あたかも「アンケートに書かれていなかったからイジメはなかった」と考えるのは本当にやめてほしい。

そんなことをして満足しているのはお偉いさんの大人だけでしょ。

本当に子供たちのこと考えているのか？

結局自分たちの事しか考えていないんじゃないのか？ 

いじめを受けているかを見つけるのは、とにかく最も近い大人である教師が生徒に近寄り気付いていくのが最も早いし確実。

「仕事でそこまでの労力は使えない」という人はそもそも教師には向いていない。

子供たちの為にもぜひ転職をおススメする。

「イジメがあったら先生に言うんだぞ」なんて他力本願な先生を一体誰が信用するんだ。

「俺今日疲れたから残りの仕事頼むわ」なんて上司のことあなたは信用する気になれるのか？

まとめ

今回のことは、まず教師が生徒と一緒になってやっ良いような内容ではなかったと強く思う。

「自分はそんなつもりはなかった」のかもしれないが、そもそも『菌』と呼ばれていたことに気付けていない時点で問題。

それに取って付けたような言い訳してお茶を濁したとしても、根本にある問題は決して解決したことにはならない。