【フサ注意】琥珀の中に閉じ込められた恐竜の尾っぽが発見される
ミャンマー北東部で発見された琥珀の中に、羽根に覆われた恐竜のしっぽが保存されていたことが
明らかになった。
画期的な発見によって、絶滅した恐竜の骨をどういう組織が覆っていたのか、地球の地上を1億6000万年
以上も支配した生き物について、さらに理解が深まると期待されている。標本を調べた結果、しっぽは表が栗色で、裏が白いことが分かった。このほど生物学誌「カレント・
バイオロジー」に論文が掲載された。
論文共著者でカナダ王立サスカチュワン博物館のライアン・マケラー博士はBBCに対して、「恐竜の
一部が琥珀の中に保存されているのを発見したのは初めてだ」と話した。
第一著者で中国地質大学のシン・リダ博士は、化石標本をミャンマー・ミッチナーの琥珀市場で発見した。
9900万年前の琥珀はすでに、アクセサリー用に磨かれていた。売りに出していた業者は、中に
入っているのは植物の一種だと思っていた。しかし詳しく調べると、スズメくらいの大きさの羽根に
覆われた恐竜の尻尾だと判明した。
シン博士は、琥珀を最初に採掘した人を探し出し、琥珀が生成した場所を特定した。マケラー博士によると、尾の構造から、明らかに古代の鳥ではなく、羽根で覆われた恐竜だと分かるという。
「現生の鳥や、その一番近い親類は、尾椎骨が融合して尾端骨を形成しているが、この標本には
それがない。代わりに尾は長くしなやかで、両側を縦に羽根が並んでいる」記事引用元:http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38259003
琥珀の中に閉じ込められた恐竜の尾っぽが発見される
琥珀画像
恐竜のイメージ画像
画像引用元:http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-38259003
恐竜はフサフサだった!!
尻尾の横に蚊みたいなのが写っているのを見ると、かなり小型の恐竜ということかな?
それとも蚊がデカイのか?
琥珀に閉じ込められると本当に風化しないんですね…現時点でも”羽”というのがハッキリわかるレベルの保存状態。
間違いなく歴史的発見ですね。
そいえば琥珀って何だろう
琥珀ってなんだ?とちょっと気になったので調べてみました。
琥珀:樹脂の化石
つまり琥珀そのものが化石みたいですね。
ちなみに、鉱物なみの強度をもっているのですが、鉱物ではなく、分類としては化石兼宝石のようです。
映画「ジュラシックパーク」では、琥珀の中の蚊のDNAを使って恐竜のクローンを作り出していましたが、実際に蚊など小型の虫が入っているものは時々見つかるようです。
個体ですが、200℃以上まで加熱すると「琥珀油」に分解されて液状になります。
そしてそのまま過熱を続けると黒色の残留物である「琥珀ヤニ、琥珀ピッチ」という液体になるようです。
琥珀になるまでの時間
琥珀は樹脂の化石です。しかし化石化するまでの時間は非常に長時間。
樹脂が琥珀化するまでになんと数百万年から数千万年かかるそうです。
虫などが混じるのは、虫の死骸が一旦樹脂に閉じ込められ、そのままゆっくり時間がたし酸素に触れないので腐るというがなかった。ということになりますね。
まとめ
今回の様に羽の形のまま残っているというのは非常に珍しいのではないでしょうか。
普通尾っぽの化石などは、骨の形だけ残っている化石が多いですが、ここまでの保存状態を保てるのは琥珀ならではですね。
「恐竜はカラフルだった」や「変な声だった」など色々な説が唱えられていますが、今回の発見が少しでも恐竜研究に役立つことを願います。