5歳児死亡神宮ジャングルジム火災事故 学生の賠償金5割の可能性
損害賠償問題に詳しい銀座ウィザード法律事務所の小野智彦弁護士の話。
「現場にいた学生の責任は免れず、5割。学校も学生が勝手に仕様を
変えたとなれば、監督責任を問われて3割、残り2割が主催者と
いったところでしょうか」むろん親からすれば子供の命に値段などつけようがないけれど、
民事訴訟上では、「亡くなった方の年齢が低いと、本来の逸失利益から生活費や学費などが
引かれます。掛かるべき費用が、必要なくなったと見なされるためです。
その場合、賠償金は慰謝料含め5000万円ほどが一般的です」(同)
大学の担当者は、
「学校に届け出をしていることから、全責任は大学にあると考えています。
誠心誠意対応したい」デザインより先に素材の性質を教えるべきだった。
5歳児死亡神宮ジャングルジム火災事故 学生の賠償金5割の可能性
賠償金問題がどう転ぶにしろ、事故を起こした学生に対する大学側の対応は真摯で好感がもてる。
「責任は大学側にある」なんてなかなか言えるもんじゃない。
ただ、「届け出を大学側に出しているから責任は大学側に…」
とあるが、届け出の時点で問題の焦点となっている「白熱灯」に関しての記載があったかどうかが重要なポイントになりそう。
予め照明器具を設置するような記述があったとしても、万が一「LED」と書かれていたり、その他の照明器具が申請書に書かれていたら大学がフォローしたくてもできないような状況が発生するのではないかという不安がある。
「申請書にない物を独断で使った」
こうなれば責任が5割になるのはむしろ少ないといえるかもしれない。
確かにお子さんが亡くなってしまい、今お金の話を被害者の家族に持ち出すのは失礼な話になるとは思うが、「すみませんでした」「はいそうですか」で済まないのが人間社会。
捜査の結果にもよるとは思うが必ず賠償金の話にはなると思う。
でないと被害者家族が不遇すぎる。
少し前に、有名アーティストのライブ会場の外で落雷に打たれて亡くなったかたの家族が、運営会社者側の不備という理由で賠償金を求める裁判を起こしていたが、
落雷時はNGとされる木のそばに自らいた、尚且つ自然による災害ということで敗訴していたが、今回の事故は落雷もなくあくまで人為的という見方が強い。
少なからず発生してしまうことになるのではないだろうか。
記事中の弁護士の話では、このケースの場合の平均賠償額が約5000万ということだが、たとえ5割といってももし2500万の賠償金を負うことになったら、一般家庭ではそうそう払える金額でない事は確か。
司法の判断と大学側の対応に今後注目が集まることは間違いないだろう。
以前この事故に関して書かせていただいた記事はこちら
ただ、大学側と生徒以外にも、”主催者”という責任者もいる。この辺どう判断されるのだろうか…
以前の記事にも書かせていただいたが、今回の事故といい、落雷の訴訟問題の件といい、「多くの人の一般常識」がいかに大切かが分かるような事故だった。
もちろん一般常識が全ていいとかそういう話ではないが、日常生活の中でも学ぶべきことは沢山あるという話。
算数、国語、社会などなども大切な勉強だとおもうが、もっと日常にリアリティのある勉強も必要なのではないだろうか。
おかくずが燃えやすいというのはキャンプや野外授業で学ぶことだと思うが、もしも親御さんが、「必要ない」「危ない」など反対してしまうとそこで大切な知識は途絶えてしまう。
それに外で遊んで経験することも重要。
そこでケガをしたりしても、何をどの程度行うと危険かというボーダーラインを勉強することができる。
しかし引きこもって室内で遊んでいたりすると具体性のない知識が増えてしまうこともある。
もちろんゲームから学べる事は沢山あると思うが、バランスが大切だと思う。
今回の事故も、避けようのない事故とは違い、ちょっとした一般的な知識があれば起こり得なかった事故。
今後同じような事故が起きないためにも、少しだけ学校教育や子供たちの日常生活のあり方を見直してみてもいいのではないだろか。