マタクの雑記帳(ガリ)

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【実は結構ヤバい】噴火で国内死者1億人の可能性…九州の南方に活発的マグマ

 神戸大学海洋底探査センター(神戸市東灘区)は18日、九州南方の海底に広がるくぼみ 

「鬼界(きかい)カルデラ」を調べた結果、熱くて濁った水が海底から湧き出る「熱水プルーム」を5カ所で確認した、と発表した。
海底からの高さは最大約100メートルに上る。現時点では噴火予測はできないが、カルデラ直下のマグマが活動的であることを示しているという。

同センター長の巽好幸教授(マグマ学)のチームは10月13~27日、大学保有の練習船「深江丸」を使い、
鹿児島県薩摩半島南約50キロに位置する鬼界カルデラ(直径約20キロ)内で、ドーム状に盛り上がっている場所などを調べた。

音響測深装置で、水深約200~300メートルの海底に向けて船から音波を出し、反射波を観測。
少なくとも5カ所で、海底からの高さ数十メートル~100メートル程度の熱水プルームを見つけた。
チームは地震計5台、電位差計2台を海底に設置。来年3月に行う調査で回収するまで、鬼界カルデラ地震活動などを観測する。

巽教授は「熱水プルームがあるということは、地下にマグマがあるということ。数年間調査を続け、マグマの規模や場所を明らかにしたい」と話した。

鬼界カルデラは約7300年前に噴火を起こし、九州南部の縄文文化を滅ぼしたとされる。
巽教授によると、こうした超巨大噴火は日本では過去12万年で10回発生。実際に起これば国内で死者が最悪約1億人と想定している。

記事引用元:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161119-00000001-kobenext-sctch 

 

噴火で国内死者1億人の可能性…九州の南方に活発的マグマ

headlines.yahoo.co.jp

 

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 「これ大丈夫じゃないやつか!?」

 

 

どうもこの『熱水プルーム』というのが観測されると下にマグマがあるのだとか

 

そして今回の観測地域は『鬼界カルデラ(きかいかるでら)』という場所。

 

なぜ九州のマグマで1億人もの被害が予想されるのかそれぞれ調べてた。

 

熱水プルーム

熱水プルームとは海底の火山活動の一種。

噴火現象が見られた後などに観測でき、巨大なものだと『メガプルーム』と呼ばれる場合もある。

言い換えるならば、「大量の熱噴射」である

 

鬼界カルデラ

日本地図で言うところの屋久島の真上あたり。

 

正確にはここ

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画像引用元:wikipedia

 

このあたりが今回の調査範囲の様ですね。

 

ここで重要な事を一つ『鬼界カルデラは海底カルデラである

 

 

「え?ただ海の中にあるだけでしょ?」

 

と思われるかもしれませんが実はこれが相当まずいのです。

 

 

なぜ九州のマグマで1億人もの被害が予想されるのか

今回のニュース記事でやはり一番気になるのはこの部分。

 

「九州の噴火なのになぜ1億人もの被害?」

 

これは皆さん疑問に思われるのではないでしょうか。

 

 

この疑問には実は「姶良カルデラ(あいらカルデラ)」の歴史を振り返ると非常に分かりやすいです。

 

姶良カルデラ?ってなんだ?と思われる方も多くいらっしゃるのでは?

正直社会の地図に疎い自分は初めて聞きました。

 

 

この姶良カルデラは地図で言うとこの部分

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画像引用元:wikipedia

 

これなら皆さん分かりやすいのでは。

地図の下にある島は『桜島

 

桜島は過去に何度も噴火を繰り返していることで有名ですが、実はこの桜島は、姶良カルデラの外輪山の一部が地上に出ているだけ。

 

本当に怖いのはむしろ姶良カルデラの方です。

 

 

姶良カルデラどのくらい恐ろしいかというと、なんと過去に姶良カルデラ大噴火によって

「四国より西の旧石器人を死滅させています」

 

吹き上げられた噴煙の柱は高度3万メートル。半径70kmを灼熱の火砕流で覆い尽くしたと言われています。

 

火山灰は偏西風の影響でなんと遥か遠くの遠く地方まで飛びます。

 

火山灰は南九州で約30m 高知県宿毛で20m 鳥取大山付近で8m 京都4m 東京10cm 東北わずか

 

この程度まで降り積もったとされているので、当然のことながら大阪京都より西、そして九州はほぼ人類はおろか哺乳類などもほぼ全滅。

 

他にも日本のほとんどに健康被害をもたらしたのです。

 

当然旧石器時代ですから火山灰を防いでくれるような高機能マスクはありませんしね。

 

 

 

 

そして今回問題視されている『鬼界カルデラ

 

これは姶良カルデラでいうところの桜島の様に、竹島などを外輪山とする巨大噴火跡。

 

実は過去に鬼界カルデラ縄文時代に噴火し、九州、四国の縄文人を死滅させている。

 

 

そんな”ヤバい”場所から今回活発的マグマである『熱水プルーム』が観測されたのである。

 

すぐに、という訳ではなさそうだが、確実に”生きている”カルデラと言える。

 

 

 

そして先ほど問題視した『海底カルデラ

 

何がそんなに危険なのかというと、水面下の大規模カルデラ噴火は地球の酸素の約3分の1を減らす可能性がある。と言われているのです。

 

 

つまり、鬼界カルデラの大噴火が万が一起きた場合、世界規模で影響がある可能性がる。ということなのです。

 

 

 

酸素濃度が低下すれば当然人体にも影響が出ますし、作物や植物にも影響が出ます。

 

「火山灰さえなければ大丈夫。」では済まされないのです。

 

 

もちろん火山灰も姶良カルデラ大噴火同様日本全土に降り積もることになりますが…

 

 

この破局的噴火の周期は、約1万年に一度とされています。

 

日本の縄文時代の歴史(鬼界カルデラ大噴火によって九州の縄文人が死滅してしまったことを考え)は約1万5000年前から2300年前とされています。

 

つまり現代は周期である『1万年』に該当するといえます。

 

 

姶良カルデラや鬼界カルデラの歴史に関してはこちらの記事が参考になります。

www.kigyoujitsumu.jp

 

 

 

まとめ

 

「九州か~なら大丈夫だ」

 

ではなく、このニュースに関しては日本全土が関係のあることと言えるのではないでしょうか。

 

今後の調査が気になるところです。