千葉大医学部生集団暴行 なんと県警が「逮捕者の名前」などの情報を非公表 さらに取材も回答拒否
千葉大医学部生の集団暴行事件で、千葉県警は発生日時、逮捕者の名前、逮捕容疑など事件にかかわる情報を一切発表しておらず、概要を問う報道各社の取材にも回答を拒んでいる。メディア各社は独自の取材結果を報じているが県警の姿勢は意図的に事件の表面化を避けていると疑われかねない極めて異例なものだ。
県警捜査１課は、非公表の理由について（１）被害者の特定につながる可能性があり、嫌がらせなどが懸念される（２）共犯関係などの捜査に支障が生じる－としており、今後も報道発表の予定はないという。
事案の非公表により、身柄の拘束という公権力の行使が正当だったか、といった外部の検証ができなくなる。被害者や犯行態様などについて誤った情報が流布される恐れも生じる。
今回の逮捕容疑は集団強姦致傷で、起訴された場合は裁判員裁判の対象となり、無期懲役刑もあり得る重大事案だ。同じ強姦事件でも平成１５年の「スーパーフリー事件」で警視庁は事案の概要を発表しており、対応が分かれている。
立教大の服部孝章名誉教授（メディア法）は「公表しないことで誰が得をするのかといえば、犯罪に手を染めたとされる学生たちだ」と指摘。「『被害者への二次被害を防ぐ』という理由をつければ、一切の事案を明らかにしなくてよくなる。警察や行政が都合のいい判断で公表、非公表を決めるのは危険な兆候だ」と批判している。
文章引用元：http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161123-00000085-san-soci
千葉大医学部生集団暴行 なんと県警が「逮捕者の名前」などの情報を非公表
この流れは下手すると危険な流れじゃないのか…
実際今回逮捕者が出たが、現実問題氷山の一角だと思う。
もちろん今回の容疑者の問題だけでなく全国の大学で同じような問題は表ざたにならないだけで起きているのではないか？
実際慶応大学の問題もあったわけだし…
何が危険なのかというと、「犯罪を犯したら実名が公表されてしまう」という抑止力が薄れてしまうことだ。
「警察側が擁護してくれるなら」という発想を持つ人間が出て来てもおかしくないのでは？
その辺りの判断は個人の人間性を信じる。なんて判断は甘いですよ。
実際犯罪行為であることを分かったうえで行動する人間に、人間の道徳性を求めること自体間違っている。
記事の中でも立教大の服部孝章名誉教授という方が「名前が公表されないことで得をするの犯罪を犯した生徒だけ」とあるが本当にその通りだ。
警察側は、被害者への二次被害を防ぐためと言っているが、このご時世ＳＮＳと密着している社会において加害者の名前を伏せたから安心というわけではあるまい。
その辺の判断を被害者の女性に一任するというのはどうか？
これなら誰もが納得するだろう。
もちろん犯罪を犯した人物の名前が学生同士のネットワークで明らかになってしまう場合もあると思う。
しかし、社会的に告知されたのかどうかでは今後犯罪を犯す人間に対する抑止力や与える印象には大きな違いがあるのではないだろうか。
それに実名報道にはいくつか納得のいかない公表もある。
例えば、車で誤って事故を起こしてしまった場合。
明らかにドライバーに問題はなく、引かれた側が車に突撃してきて、避けようがないような事故の場合でも、相手が亡くなってしまった場合は容赦なく実名報道されていた。
そして少し前の事件だが、小学生に「トイレに行きたい」と言われて公衆トイレまで女の子を案内してついていった男が逮捕され実名報道。
実際「行きたい」と言われたのかは不明だが、もしも本当に小学生がお願いしていたのならば、純粋な親切心ではないだろうか？
もしもそれがお願いされた側が女性であった場合はおそらく単に「ありがとうございます」で済んでいた話。
男女平等を謳う世の中のはずなのに何かがおかしい。
もちろん幼児に対する犯罪を減らすという意味では取り締まりは重要だと思うが、実名報道するにしてもきちんと精査したうえで報道してほしい。
のはずなのに、今回は明らかに犯罪を犯しているにも関わらず実名報道はなし。
一体全体どうなっているんですかねぇホント。
